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自分たちの要望や好みを取り入れられる注文住宅は、間取りやデザインを考えているだけでワクワクすことでしょう。しかし、注文住宅を理想通りに仕上げるのは難しく、「もっとこうすればよかった」という意見は少なくありません。ここでは少しでも理想に近づけつつ、さらに失敗しないために重要なポイントについて紹介しています。
家族が集う空間であるリビングは、しっかりと広さをキープしておく必要があります。子供が小さなうちは、キッチンカウンターからリビングの様子を見ながら家事をすすめると安心なので、間取りにも留意しておくと安心です。
また、意外と見落としがちなのがリビングの収納部分。収納スペースを確保しておくと、子供の学校の道具や本、趣味のものなどをしまえて、生活感を隠しつつおしゃれさを演出できます。
収納スペースをしっかりと確保しておくと、見た目がすっきりしとして生活感が出にくくなります。家族の人数などによって、複数の場所に分けて作ります。収納スペースは使用頻度を考えて場所を決めるとベスト。よく使用するものは部屋に備え付けの場所にして、あまり使用しないものは屋根裏や納戸などに収納するのもよいでしょう。
キッチンやトイレ、脱衣場などの水回りは、掃除をしやすくしておくと、住み始めてからお手入れが簡単になりやすいです。水や衝撃に強いクッションフロアを採用すると、カビを予防する効果も期待できます。さまざまな色・柄のものが取り揃えられていますが、色が濃い目のフロアを取り入れると汚れが目立ちにくいのでおすすめです。キッチンのワークトップは手入れしやすくてリーズナブルになステンレス製を採用するのも◎。
ウォークインシューズクロークを作ると、玄関周りをすっきりさせる効果があります。靴や傘、外用品などをしまえるので、物であふれかえることがなくなります。しかし、使いやすさや間取りを考えないと、玄関が狭くなってしまっただけ…という事態になりかねません。
シューズクロークを設置したい場合、何を入れるのかを考え、大きさや配置なども考慮しておくのがおすすめです。狭い土地に家を建てたため、玄関がもともと狭い場合、シューズクロークを作ると狭さが際立ち、使いにくくなるケースがあります。担当者としっかり相談して決めていくとよいでしょう。
注文住宅にはさまざまな設備があるため、何を取り入れるか迷う方もいるかと思います。設備は生活を便利で快適にしてくれるので、賢く利用したいもの。食洗器や浴室乾燥、タンクレストイレなどが人気がありますが、全てのものを取り入れてしまい、「予算オーバーしてしまった」というケースも少なくありません。
どの部分にお金をかけて、コストを削る部位はどこにするかなど、家族であらかじめ決めておくと、予算オーバーを避けられます。自分たちだけでどうしても決めきれない場合、担当者と見積りを見ながら打ち合わせをすると、様々なアイディアを出してもらえる事でしょう。
住宅づくりで見逃せないのが、デザイン性だけではなく機能性です。モニター付きイヤホンやオートロック付き玄関にすると防犯面で役立ちます。
その他にも、断熱性や気密性を高められる壁材やフローリングなど、機能面で優れている物が様々揃っています。機能性についても、全て採用すると予算を大幅に超えてしまうため、注意しなければいけません。自分たち家族にとって必要な機能を考えてリストアップしていくと、予算内に納められます。
注文住宅を建てるうえで意外と見落としてしまうのが、コンセントの配置です。家の間取りや動線、家電の場所などを考慮しコンセントの位置を決めていくと失敗しにくくなります。間取りを決めていく時、家具やコンセントの場所を図面に書き足していくと、より具体的にイメージしやすくなりおすすめです。廊下や階段玄関などもしっかりチェックしておくのが大切です。特に、キッチンはオーブンや食洗器、ミキサーなど家電が多いため、コンセントを多く設置すると便利。動線や家電の配置を考慮していくとよいでしょう。
窓の配置や形は、住宅をおしゃれに見せられて、快適な暮らしに繋がります。窓には、引き違い窓やすべり出し、引き込み、ルーバータイプ等様々な種類があります。しかし、インテリアや見た目だけで選ぶと、使いにくくて仕方ない…ということになりかねません。
リビングや水回りなど使用する場所によって、種類をかえるとより便利で快適になり◎です。デザイン性をはじめ、掃除のしやすさや、風通し、防犯面など考慮し、使用する箇所に合っているか考えていくとよいでしょう。
吹き抜けは見た目がおしゃれで、あこがれる方も多いことでしょう。吹き抜けを設置すると、天井が高くなるため開放的な雰囲気になり、自然光を取り入れて明るい空間となります。しかしエアコン効率が悪くなりやすく、夏は暑く冬は寒さを感じやすいため、光熱費がかかってしまうことも。
吹き抜けを設置したい場合、室温をキープするため、エアコンの位置を工夫したり、空気の循環を良くするシーリングファンを取り付けたりするなど、担当者と一緒に考えるとよいでしょう。
階段の段の高さや広さも失敗が多い箇所です。幅が狭くて傾斜が急だと、子供や高齢の方にとって危険になりやすいため、しっかりと考慮する必要があります。モデルハウスや見学会へ出かけて、実際に歩いてみて、イメージをつかむとよいでしょう。デザイン性だけではなく、断熱性や性能面についても考慮した設計にするのが望ましいですね。
快適な住まいづくりは、収納面や機能面、デザイン性など様々な観点から総合的に決めていく必要があります。それぞれのメリット・デメリットを把握し、予算内に収まるか考慮しながら決めていくと失敗しにくくなります。工務店やハウスメーカーの担当者としっかりとコミュニケーションをとりながら、自分たちの要望を具体的に伝えて家づくりを行っていきましょう。