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注文住宅に防音性はどれくらい必要?

注文住宅を建てる際、気になるポイントのひとつが防音性です。とくにピアノなどの音楽を習う家庭では防音性に優れた家づくりをお考えの方も多いでしょう。反対に、これまで防音についてまったく気にしていなかったという人もいるかもしれません。そこでこの記事では、注文住宅の防音性が大切な理由と防音の仕組みについて解説していきます。

防音性が必要な理由とは?

最初に、注文住宅に防音性が必要な理由を3つ紹介します。

ご近所トラブルに発展する可能性がある

防音性能が低い家では、家庭内の声や音が近所に響き渡る可能性があります。

ピアノなどの楽器の音やテレビの声は外に漏れやすい音の一つ。子どもの泣き声や喧嘩の声など、どうしても外に漏れるのを防げない音もあります。夜泣きをする年ごろの子どもがいれば、昼夜問わず鳴き声が近所に響き渡ることもあるでしょう。

近所に住む方全員が子育て世帯に理解がある方とは言い切れず、生活音からご近所トラブルに発展する可能性があります。

生活が制限される

ピアノの音がうるさければヘッドホンをつけて練習する、テレビの音が漏れないよう音量を下げるといった工夫が必要になります。生活音が外に漏れることを考えると、掃除機をかけたり洗濯機を回す時間にも配慮しなければなりません。

仕事をしていれば、深夜にしか洗濯機を回せない日もあるでしょう。家の防音性が低いことで生活が制限されるため、制限が毎日続けばストレスになってしまいます。

物事に集中しづらい

防音性が低い住まいでは、外の音も家の中に入ってきます。近所の方の生活音や、道路を走る車の音。近所に小学校や幼稚園があれば、登下校時の子供たちの声など。繊細な方は、勉強や仕事に集中できなくなる可能性もあります。

夜に外の音が気になりだすと、睡眠にも影響がでてしまうことも。健康に関する問題にもなるため、防音性の大切さがわかります。

防音の仕組みとは?

防音の仕組みは「遮音」「吸音」「制振」「防振」の4つからなります。この4つについて役割をひとつずつ解説していきます。

遮音とは

音を跳ね返すことで音を小さくすることを遮音と言います。遮音効果が高ければ音の反響も大きくなるため、音をしっかりと遮断してくれます。ただし、遮音効果だけでは音が反響してかえって聞き取りにくくなってしまうので、反響を適度にするために必要になるのが「吸音」です。

吸音とは

吸音には遮音と反対の効果があり、音を吸収して弱くする仕組みです。建築素材としては、グラスウールが代表的。楽器を使う部屋に使用すれば、音漏れを防ぐ効果が期待できます。

制振とは

音の振動を抑えることを制振と言います。振動の伝達を最小限に抑えることで、外部に音を伝えないようにします。一般家庭であれば、洗濯機の振動を抑えるために防音マットを敷いたり、エアコンの鉄板部分に制震シートを張るのが一般的です。

防振とは

防振はモノの振動の伝わりを抑制することを意味します。モノを落とした時の振動や、階段の上り下りの音、上の階からの足音など、振動による音の伝わりを防ぎます。冷蔵庫や洗濯機の下に防振マットを敷くのもおすすめです。

音は空気と個体から伝わる

音の伝わり方には空気伝搬音と個体伝搬音の二種類があり、それぞれの伝わり方によって防音の対策法補が異なります。

空気伝搬音

空気中を空気の振動として伝わってくる音のことを空気伝搬音といいます。空気伝搬音は距離が離れるほど音が小さくなる性質があり、防音壁などの上部へと音が回り込みながら小さくなるのが特徴です。

音の道筋を遮断することで防音効果が期待できるため、防音は難しくありません。

個体伝搬音

個体伝搬音とは、壁や床、家具などを通じて伝わる音をいいます。排水管を水が流れる音や洗濯機の音が個体伝搬音です。ものを通じて音が伝わるため、空気伝搬音と比較すると防音が難しいといわれています。

対処法としてはゴムマットを敷くなど、防振・制振に特化した方法が効果的です。

高音と低音で防音しやすいのは?

高音と低音では、高音の方が防音しやすいといわれています。防音材は中音域の数値を基準に作られているため、高音であれば数値が上がり防音効果が高いのです。低音の場合、高音の半分程度の防音しかできないともいわれています。

防音に有効な対策は?

家庭でできる防音について、有効な対策を見ていきましょう。

断熱性を高める

断熱性能に優れた家には断熱材が大量に使用されています。断熱材に囲まれた住宅であれば、テレビの音や洗濯機、掃除機の音はほとんど外部に漏れることはありません。

しかも断熱性の高い家は省エネ性能に優れているため、冷暖房器具の使用を可能な限り抑えることもできます。防音効果と省エネ効果で一石二鳥の対策です。

気密性を高める

気密性を高めることで空気の振動を減らし、防音効果を高めることができます。気密性を高めるは、隙間に気密シートや気密テープを使用します。建材も誤差の少ないものを使用するなど、さまざまな工夫が必要です。そのため建築コストは上がりますが、防音効果はもちろんのこと、断熱性と同様省エネ効果も期待できるでしょう。

防音室を検討する人もいる

音楽をしている人や子供がいる家庭では、最初から防音室を検討する人もいます。防音室を作るのであれば、いくつかの点に注意して作りましょう。

防音の目的を明確にする

なぜ防音室を作るのか、目的を明確にしてからプランニングしましょう。防音室と一言で言っても、用途が違えば吸音材を配置する位置や使用する防音材が異なります。

楽器の演奏・ホームシアターとして使用する・オーディオルームを作るなど、用途や目的に合わせた設計が大切です。

防音室はコストがかかりやすい

防音室を作るにはコストがかかります。6畳程度の部屋でも100万円程度はかかるとされており、安易に作れるものではありません。音楽を仕事にしている人や予算に余裕がある人なら防音室を作ることに問題はありません。ですが、なかには予算の問題で防音室を諦めるという人も多数います。

地下室は防音効果が期待できるが・・・

地下室は防音施工をしなくても防音効果が高いのですが、コストの面では防音室よりも地下室の方が高額です。地下室は楽器練習やシアタールームなど趣味のスペースとしては有効的。狭小地など土地に限りがある場合は、地下を有効活用できるというメリットもあります。

ただし、建築コストは防音室の2倍以上かかるといわれているため、よく考えて作らなければなりません。

防音対策の注意点とは?

注文住宅で防音対策をする際の注意点を紹介します。

室内の対策について

足音や水回りの音

2階建て以上の家で気になるのは、階段を上り下りする音や、上階での足音です。これらの音は床材にゴムマットなどクッション性に優れた素材を使用することで防音効果が期待できます。トイレを流す音やシャワーの音といった生活音には、防音の排水管が効果的でしょう。

水回りにかかる場所は上下階で合わせる

2世帯住宅で排水管の音が気になるときは、水回りを作る位置を2世帯で合わせることをおすすめします。これで2階から1階へ伝わる生活音を可能な限り抑えることができます。

防音箇所を絞る

家の中全てを防音にすることは、コストの面で大変です。実際には防音箇所を絞って防音対策をするとよいでしょう。楽器を弾くのであれば防音室を一部屋設ける。通りに面した部屋だけテレビの音や会話の漏れを防ぎたい場合は、その部屋だけ防音対策を強化するとよいでしょう。

気になる部屋に的を絞るだけで、予算を抑えて快適な生活を手に入れることにつながるでしょう。

室外の対策について

騒音のある方向を対策

線路沿いや幹線道路に近いと、外から聞こえてくる音が気になります。その場合は、騒がしい方向に面している部屋だけ、防音対策するのがおすすめ。気になる部屋の防音効果を高めて、防音対策にかかるコストも抑えることができます。

窓にも注意

窓を防音サッシに変えると、高い防音効果が期待できます。さらに防音効果を高めたい場合は、通常のサッシと防音サッシを併用して設置することも可能です。防音サッシは断熱性も高く、省エネ効果も期待できます。

換気扇の設置場所に注意

実は、換気扇も外部からの音が侵入しやすい場所。騒がしい方向に換気扇がついていると、部屋の中に音が侵入してしまいます。注文住宅を建てる際は、キッチンの位置や換気扇の場所もよく考えてプランニングしましょう。

間取りの関係で騒音がする方向に換気扇を付けなければならない場合は、防音の換気扇や防音カバーを使用すれば遮音できます。

防音性は建物の構造によっても変化

建物の構造によっても、防音性の高さは変化します。

木造の場合

一般的な木造住宅の防音性はそれほど高くありません。しかし、気密性を高くしたり、窓を二重サッシにするだけでも、一気に防音性能は高くなります。断熱施工も防音効果を高めることができます。木造で注文住宅を建てる場合は、なにかしらの防音対策が必要です。

軽量鉄骨造の場合

骨組みが鉄骨で床や壁が木造の軽量鉄骨造の場合、防音レベルは木造住宅とほとんど変わりません。防音性を求めるのであれば、木造住宅と同様に気密性・断熱性を高めることです。防音素材を使用するといった工夫が必要でしょう。

RC造の場合

RC造はコンクリートを流し込み固めて作られているため、木造・軽量鉄骨造と比較すると防音性は高くなります。さらに防音性を高めるのであれば、鉄筋鉄骨コンクリートという構造もあります。ただしRC造は木造と比較すると建築コストが高く、一般の戸建て住宅ではあまり使用されていません。